|
アリソン(英語:Allison)とは、アメリカ合衆国テキサス州の(南パドレ島)のウミガメ研究保護センター (Sea Turtle Rescue Center) に飼育されるアオウミガメの名である。身体に負った障害を緩和するために、カメでは世界で初めて補助具(人工ヒレの一つ)を装着した個体として知られる。 ==略歴== 2005年、アリソンは、サメに食べられたか、左前脚(鰭)及び、左右の後脚(鰭)の計3本を全欠損している状態で発見された〔Dental implant for first artificial turtle flipper By Ed Stoddard, Thu Feb 28, 2008, 9:29am EST,Reuters〕。発見時の体長は5 インチ(およそ12 センチメートル)だった〔。アリソンは保護され治療を受けたが、右前脚(鰭)だけでは左回りに回転する泳ぎしかできない状態となり、息継ぎは人が水面まで持ち上げねばならず、深い水槽での通常の生活が困難だった〔〔Endangered Turtle To Get Bionic Flipper By CBSNews,AP, February 28,2008,7:56AM〕。 2008年、カメの保護に取り組むシータートル社(Sea Turtle, Inc.)は、イルカに人工ヒレをつけた例があることを参考に、テキサス大学獣医学部及び医学部の協力を得て、アリソンの全欠損した左前脚(鰭)へ補助具を装着する試みが行ったが、欠損した鰭の基部に人工部分を支えるだけの大きさがなく、うまくいかなかった〔〔ニュース - 動物 - 動物用人工パーツ:ウミガメの前肢 July 8, 2009、ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト〕。 2009年、カヌーを漕ぐ物理学を応用して、2つ目の補助具が試された〔Saved from swimming in circles: Allison the one-finned turtle gets a new prosthetic By Liz Hazelton UPDATED: 13:34 GMT, 9 April 2009, Mail Online〕。アリソンの甲羅の背中に、"ネオプレン"という合成ゴム製の〔、長い背びれ、又は長い舵のような補助具を取り付けたところ、尾をつけた凧が安定するように、以前よりもまっすぐ泳げるようになり〔ウミガメ:補助具付けて“快泳” 米テキサス州 2009年4月9日11時36分(最終更新4月9日12時52分) - 毎日jp(毎日新聞)〕、水面で息継ぎもできるようになった〔。ナショナルジオグラフィックは「すっかり元気を取り戻した」と伝えた〔。 アリソンは海に戻されることはない。体重600ポンド(約270キログラム)まで育つため、身体に合わせて、補助具を定期的に取り換える必要があるからである。〔〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アリソン (亀)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|